フタスジタマガシラ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 イトヨリダイ科 ヨコシマタマガシラ属


全長: 20cm


学名: Scolopsis bilineata


英名: Bridled monocle bream (Bridled = 馬勒〔馬具のおもがい、くつわ、手綱など〕
  monocle = 片眼鏡 bream = タイ)
Two-line monocle bream(Two-line = 二本の線)
Yellow-finned spine-cheek(Yellow = 黄色い finned = 鰭の spine = 棘 cheek = 頬)
Bridled spine-cheek
Double lined coral bream(Double = 二倍の lined = 線の coral = 珊瑚)
Monocle bream
Two-lined monocle bream

漢字名: 二筋玉頭


地方名: シルムチーグヮー(沖縄県糸満)
ツトゥルン(沖縄県平良市池間島)
スーフゥサザ(沖縄県宮古郡伊良部町字佐良浜)
アンヌマー(沖縄)

高知県沖ノ島以南、ニューカレドニアの西太平洋、スリランカ〜アンダマン海の東インド洋、北部オーストラリアに分布する。
水深20mまでの珊瑚礁内湾砂礫底、岩礁性海岸沿岸域に生息する。

吻端から眼の下半部をよぎり、背鰭中央部に向かって暗色に縁取られた幅広い白色帯が斜めに走り、頭部には2本の黄色線がある。
背鰭の棘部は黄色、軟条部前半は暗赤色、後半は透明となっている。
眼の下に、前方と後方に向かう大きな棘があり、これが英名のスパインチークの由来となる。

幼魚はからだの上半部が黄色でそこに3本の黒色縦帯が並行している。
吻端から眼の下半部をよぎり、尾鰭に達する白色縦帯がある。
背鰭前半に暗色斑がある。
幼魚はヨコシマタマガシラとよく混同される。

成魚はペアで泳ぐのをよく見かけるが、大群を作ることはない。
タマガシラの由来は前頭部が大きく丸いことから来ている。フタスジは頭部の2本の黄色線から。

魚類や甲殻類、小型底生動物などを捕食する。

釣り、刺し網、追い込み網などで他の魚と混ざって漁獲される。