テングダイ

F801 28-70mm REALA 伊豆大島 F801 28-70mm REALA 伊豆大島 写真をクリックすると
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F-90X 60mm RVP F 伊豆大島



真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 ワカビシャ科 カワビシャ亜科 テングダイ属


全長: 50cm


学名: Evistias acutirostris


英名: Banded boarhead (Banded = 帯のある boar = いのしし)
Striped boarfish (Striped = 縞模様の)

漢字名: 天狗鯛


地方名: ネコノヘド(富山)
アブラウオ、シモワサナベ、ヨコジマ(和歌山県田辺)
ハタヒシャ(鹿児島)

本州中部以南、小笠原諸島、ハワイ諸島、ロードハウ島、ニュージーランド北部、オーストラリア南東部に生息する。
水深40m付近の岩礁域に生息する。

カワビシャ科の魚は頭部の骨が露出するという特徴がある。日本にはカワビシャ、テングダイ、ツボダイ、クサカリツボダイの3属4種が分布している。

テングダイは体高が高く、強く側扁した円盤形の体型で、吻は突出し背鰭は高く大きい。また、下顎の腹面に小さなひげが密生しているのも特徴である。

成魚の体色は黄褐色で、体側には幅の広い6本の黒色横帯がある。幼魚は灰色で、横帯は無いが黒色斑紋がある。

カワビシャは水深100m〜200mの砂底に生息するが、テングダイはそれより浅い岩礁域に単独または数尾でいることが多く、カワビシャ科の中では生息水深がいちばん浅い。

和名の由来は、突出する吻が天狗の高い鼻を連想させるところからである。

食用となり、釣りなどで漁獲されるが、漁獲量は少ない。肉は白身で、かなり美味しいと言われるが身は薄い。刺し身や煮つけなどにする。