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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 節足動物門 大顎亜門
甲殻綱 軟甲(エビ)亜綱 真軟甲(エビ)下綱
エビ上目 十脚(エビ)目 抱卵(エビ)亜目 異尾(ヤドカリ)下目
ヤドカリ上科 ヤドカリ科 ヤドカリ属
甲長: 3.5cm
学名: Dardanus pedunculatus
英名: | Anemone hermit crab (Anemone = イソギンチャク hermit clab = ヤドカリ) |
相模湾以南、インド洋、オーストラリア、西太平洋からハワイ諸島まで分布する。
浅海の岩礁域やサンゴ礁域の砂地帯、転石帯などに生息する。
ヤドカリはヤドカリ上科とホンヤドカリ上科に分かれているが、その見分け方は、左右のハサミ脚の大きさがほぼ同じか、左側のハサミ脚が右側より大きいものがヤドカリ上科で、右側のハサミ脚が左側より大きいものがホンヤドカリ上科である。ソメンヤドカリは左側のハサミ脚が大きいのでヤドカリ上科となる。
サザエやホラガイなど比較的大きい貝を背負い、貝の表面にはベニヒモイソギンチャクを付けている。ベニヒモイソギンチャクを付けるヤドカリは他にサメハダヤドカリやイボアシヤドカリなどがあるが、左のハサミ脚のハサミの部分の粒上突起がサメハダヤドカリは一面に覆われていること、イボアシヤドカリは弧を描いて並んでいることで区別できる。
ベニヒモイソギンチャクは刺激すると口からオレンジ色の紐を出すのでこの名が付いた。ヤドカリはイソギンチャクを剥がす際、その体壁を歩脚で突付いたり、ハサミで摘んだりして刺激する。硬く縮んでいたイソギンチャクはやがて緩みだし、触手を広げ足盤を離すのである。剥がしたイソギンチャクをヤドカリは自分の殻に押し付ける。多少向きが違ってもイソギンチャクは自分で修正し、やがてヤドカリの殻に付着する。
イソギンチャクを付けないヤドカリはタコなどに簡単に食べられてしまうが、付けているヤドカリは捕食者から守られている。タコの腕はイソギンチャクに触れると、その刺胞に刺され、痺れたかのように波打ち縮められてしまうからである。
貝殻にベニヒモイソギンチャクをつける。