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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 尾索動物(ホヤ動物)亜門 被嚢(ホヤ)綱
壁性(マボヤ・側性ホヤ)目 褶鰓(剛鰓)亜目
スチエラ(シロボヤ)科 スチエラ亜科 シロボヤ属
体長: 5cm
学名: Styela plicata
英名: | White sea squirt(White = 白い squirt = 噴出) |
世界の温水域に広く分布する。
浅海の岩はもちろん桟橋・ロープ・養殖中のカキやアコヤガイにも付着する。
体色は黄白色、体は楕円形をしていて堅い。
幼生の時は脊索という支持器官が背部にあり浮遊生活するが、やがて岩などに付着し、神経や血管が発達した高度な生き物となる。
初夏に成熟するが、水温が異常上昇するとカキやアコヤガイの殻に発生し、それらの貝を酸欠のため死滅させてしまうという被害報告がある。
ホヤの漢字名の海鞘はドイツ名のゼーシャイデ(海の鞘)の訳とされる。因みに、英名シースクワート(sea squirt)は海の噴水、フランス名フィーグ・ド・メールは海のイチジク、イタリア名トリュフ・デ・マーレは海のトリュフである。
和名の由来は植物のヤドリギの一名をホヤと言うが、ヤドリギの根っこの形状がホヤに似ているところから来ているという説、ぷっくらとした体が、ランプの火屋(ほや)に似ているところから来ているという説など諸説ある。
食用となる。
珍味といわれるマボヤは食べた事があるが、料理法が悪かったのか、鮮度が悪かったのかあまり美味しくなかった。
鮮度と言えば、海水浴で岩の下から見つけたホヤは鮮度が良く、美味しかったのを覚えている。