シビレエイ

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F-90X 60mm RVP 大瀬崎



真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 軟骨魚綱 板鰓亜綱
 エイ目 シビレエイ亜目 タイワンシビレエイ科 シビレエイ亜科 シビレエイ属


全長: 35cm


学名: Narke japonica


英名: Japanese spotted torpedo (spotted = 斑点のある torpedo = 魚雷、デンキナマズ)
Japanese sleeper ray (sleeper = 眠っている人)

漢字名: 痺鱏


本州中部〜東シナ海、中国、フィリピンに分布し、水深50mまでの浅海の砂地に生息する。

体盤前縁は丸く、しゃもじのような形をしている。
腹びれ前半部が体盤後方と重なり、その下に隠れる。
体色は黒褐色から赤茶褐色で、腹面も同色。口の周囲は白色。背中に暗黒色の小斑点がある。
皮膚にうろこは無い。

胸びれの付け根付近に左右一対の六角柱の形をした大きな発電器官があり、餌をとったり、身を守ったりするときに放電する。
放電といってもアマゾンのデンキウナギの800ボルトや、アフリカのデンキナマズの350ボルトほどではなく、30〜80ボルト程度であるが、海水は良導体であるので、餌をとったり、身を守ったりするには充分である。
デンキウナギは馬も倒してしまうが、シビレエイは人間が痺れる程度である。

一日の大半を砂に潜って生活しているが、餌となる小魚が4cm以内の距離に近づくと、それを包みこむようにジャンプして放電する。
この放電では0.5秒間のパルス(短発的)放電を繰り返し行うが、この時周囲15cm以内の小魚はけいれんして動けなくなるのである。

定置網、刺網、底曳網に掛かることがあるが、食用とされていない為漁師が捨ててしまい、市場に出る事はない。

卵胎生の魚で、春になると一度に4〜5尾の仔魚を産む。
発電器官は生まれた時から備わっているが、母エイが困るほどの発電力ではない様である。