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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 棘皮動物門 ウニ綱
ホンウニ目 サンショウウニ亜目 ラッパウニ科
殻径:
10cm
棘長:
0.5cm
学名: Taxopneustes pileolus
英名: | 不詳 |
相模湾以南、インド洋、西太平洋に分布する。
外洋に面した浅海の岩礁域、サンゴ礁域に生息する。
殻は円形ではなく、わずかに五角形をし、やや円錐形をしている。殻の色は変異が多く、普通は淡緑褐色の地に白帯が環状にある。
棘は白いラッパ状で、叉棘が変形したものである。体表一面にあり鈍く、短い。これによって毒素が分泌される。
ラッパウニに刺されると激しい痛み、しびれ、呼吸困難などの症状が出る場合もある。学者によっては生息海域や季節、餌の違いによって毒性が違うとするものや、刺された人の体質によって痛みが違うとするものもいる。熊本県の天草では「毒ガゼ」と呼ばれ恐れられている。
体に海藻や貝殻などいろいろなものをくっつけていることがある。昔は体を隠すための習性と思われていたが、最近では流れてくる餌を蓄えておく習性であると考えられるようになった。
ゼブラガニが共生するものもある。カニのしがみついている場所にはウニの棘はあまり生えていない。これは、カニが口と肛門の間を移動するために抜け落ちると考えられている。