オニヒトデ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 棘皮動物門 星形動物亜門 ヒトデ綱 真ヒトデ亜綱
 アカヒトデ目(縁弁目) オニヒトデ科 オニヒトデ属


輻長(中心から腕の先まで): 30cm


学名: Acanthaster planci


英名: crown-of-thorns starfish (crown = 王冠 thorns = 棘、いばら star = 星)

漢字名: 鬼海星


珊瑚礁に生息する大型のヒトデで、腕の数が11〜16本もある。

生きたサンゴの組織を丸ごと食べることのできる数少ない生物ではあるが、異常繁殖しサンゴ礁を荒廃させるので問題になっている。

サンゴを食べるときは、体の下側の真ん中にある口から胃袋を出して、そこから消化液を分泌する。

1センチぐらいまでは石灰藻等を食べているが、その後サンゴを食べるようになる。
2年で直径30cm位になり、大きいものは60cmにもなる。

体色は青灰色から暗褐色で、棘は赤い。

背面には一面に1.5〜3.5cmに及ぶ長くて鋭い棘があり、それらは1骨板から生じている。
棘には毒があり、刺されると危険である。
激痛、腫れ、吐き気や麻痺の症状を起こすこともある。
刺されたときは40〜45℃程度のお湯に30〜60分つけるとよい。
棘は完全にとり除き、消毒をする。重症の場合は病院へ行く。

大型巻貝のホラガイは天敵で、毒棘も効かず、食べられてしまう。
ホラガイを繁殖させれば、サンゴが守れるだろうか。