ミナミエラコ

F-90X 60mm RVP 大瀬崎 写真をクリックすると
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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 環形動物門 多毛綱
 ケヤリムシ目 ケヤリムシ科


鰓冠直径: 4cm


学名: Pseudopotamilla myriops


英名: 不詳

漢字名: 不詳


水深2m〜10mの砂泥底に生息する。

環形動物門は体が多くの体節で構成された動物群で、ミミズ、ゴカイ、ヒルなどがある。その中でも外形がもっとも複雑化したものがゴカイやケヤリなどの多毛類である。環形動物の体は一般に細長く、ほぼ同じ構造の体節から出来ている。体内も節ごとに薄い隔膜で仕切られていて、その中に体腔という隙間がある。成長するにつれて体節の数が増えていく。ミナミエラコの場合は鰓冠を除いた体長は20〜30cmあり、虫体は非常に長い。

体から粘液を分泌して、海底の砂地に長くて大きな棲管という管をつくる。そして餌をとったり呼吸する為に、管の入り口から鰓冠という鰓を花のように広げている。鰓冠は暗紫色のものと濁黄色のものがある。

鰓冠の基部に切れ込みはなく各鰓糸は約20個の眼点を持ち、これで外界の変化を感じ取り、危険を察すると素早く管の中に引っ込んでしまう。この素早い行動をとるために、体には縦に大きな神経繊維があり、人間の100倍の速さで反応できる。