キミオコゼ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 カサゴ目 カサゴ亜目 フサカサゴ科 ミノカサゴ亜科 ミノカサゴ属


全長: 15cm


学名: Pterois radiata


英名: Longhorn firefish (Longhorn = 長い角)
Clearfin lionfish (Clearfin = さえぎるもののない鰭 lion = ライオン)
Turkeyfish (Turkey = 七面鳥) Radial firefish (Radial = 放射状の)

漢字名: 不詳


高知県以南、インド洋、太平洋、紅海に分布する。
浅海のサンゴ礁域の外縁の岩場、礁斜面などに生息する。

潮通しの良い岩穴や洞窟の中で、天井に逆さになっていることが多い。

ネッタイミノカサゴに似るが、胸鰭基部の鰭膜に黒斑が無いこと、眼上の皮弁が縦縞模様で襞が無いこと、吻端に皮弁がないこと、尾柄部に2本の白色縦帯があることで区別できる。

背鰭が棘になっていて、刺されると危険である。ミノカサゴ類やオコゼ類の棘は背鰭そのものであるが、防衛用として進化してきたものである。その効果を高める為に、元々別の起源で表皮中に発達してきた毒腺が棘に近くに配置され、棘と合体したと考えられている。

棘に刺されると毒腺の表皮が破れ、毒が棘をつたって注入されるようになっている。注入用の特別な管は無く、棘に溝ができているものもある。この毒は血圧降下や呼吸障害を引き起こし、蜂の毒と成分が異なっているので、アンモニアは効かない。刺された時は毒を搾り出し、熱した海水に浸し毒を流しだすと良い。