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ツノザメ上目 カスザメ目 カスザメ科 カスザメ属
全長: 200cm
学名: Squatina japonica
英名: |
Japanese angelshark (Japanese = 日本の angel = 天使 shark = サメ) Angel fosu Canopy shark(Canopy = 天蓋) Change shark(Change = 変化、交替) Japanese monkfish(monk = 修道士) |
地方名: |
クロコザメ(東北地方) インバネス(福島) カスボウ(相模地方) コウロザメ(紀州木ノ本、熊野浦、志摩和具) ソデワニ(島根県今市、松江、浜田) ミノザメ(鹿児島) |
北海道以南、東シナ海に分布する。
沿岸の水深100m前後の砂泥底に生息し、海底を這うように泳いで、ときに砂中にもぐる習性がある。
体は縦扁し、胸鰭がエイのように左右に広がり、その外縁の角度が約90度となる。
背中線に沿って明瞭な棘がある。
噴水孔間の幅は眼隔幅より長い。
背面は茶褐色で黒褐色や淡色の小斑点が散在する。
近縁種のコロザメに似るが、コロザメは外縁の角度が120度と広く、背面の斑点も大きいことから区別できる。
和名の由来は背面に小斑点が散らばっていて、瘡(かさ)にかかったようであることから。
英名のmonkfishやangelfosuのように、修道服を着た僧侶や、翼を広げた天使の姿など、人の形にたとえられやすい魚として知られる。
地方名でもインバネス、マント、トンビ、フリソデなど、服を着た人の姿に由来する呼び名が各地にみられる。
卵胎生で、3〜6月頃、約10尾の胎児を産む。
食性は動物食で、小魚や甲殻類、貝類などを捕食する。
食用とし、底曳網や底刺網などで漁獲される。
主に、かまぼこなどの練り製品の材料にされる。
硬くざらざらした皮は、やすりとして印材などを磨いたり、刀剣の柄に巻いて滑り止めとして使うなど、珍重された。