カギノテクラゲ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 刺胞動物門 ヒドロ虫綱
 マミズクラゲ(淡水クラゲ)目 ハナガサクラゲ科


直径: 2cm


学名: Gonionema vertens


英名: 不詳

漢字名: 鉤手海月


日本列島全域に分布する。
沿岸の浅海部のカジメなどの群集域に多く生息する。

傘は浅いお碗型で薄白で透明に近い。中に十字に見えるのは生殖腺でひだ状になっている。

触手の先端は鉤のように折れ曲がっていて付着細胞があり、海藻などにつかまることができ、またその部分には強い刺胞毒をもった刺胞がたくさん詰まっている。カギノテクラゲはあまり遊泳せず、ガラモ、カジメ、アマモといった海藻類に付着し、餌となる小魚などを待ち、強い刺胞毒で捕まえるのである。

刺されると激痛とともにしびれ、吐き気、咳、呼吸困難などの全身症状を伴うことがあり注意が必要だが、小型で目立たない為、知らないうちに刺されていることが多い。藻場で貝などを獲る漁師からの、何にいつ刺されたのか分からないという事故の報告も、このクラゲが原因である可能性が高い。