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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
スズキ目 ベラ亜目 ベラ科 タキベラ亜科 イラ属
全長: 45cm
学名: Choerodon azurio
英名: | Scarbreast tuskfish (Scar = 傷あと breast = 胸 tusk = 牙) |
地方名: |
カンダイ(東京) ホテイ(神奈川県江ノ島) モクズ(富山) イソアマダイ(和歌山) |
本州中部以南、朝鮮半島、台湾、シナ海に分布する。
沿岸のやや深い岩礁域に生息する。
体形はアマダイに似る。体色は淡い紅褐色で、体側には特徴的な暗色の斜走帯と白色帯がある。個体変化に富み、老幼により色彩が変化する。
雄は成長過程で前頭部にこぶが出はじめ、老成するに従って頭部の輪郭が四角形に近くなる。
両顎の先端近くに大きな犬歯状の歯があり、捕らえようとすると噛み付く。
和名の由来は、その性質が苛々していることから「苛魚」の意味という説と、イザ(斑紋)の転訛という説がある。英名では胸にある斜走帯を傷あとに例えている。また、牙(タスク)は一対の大きな犬歯状の歯のこと。
夜間は岩穴や岩陰で休息する。食性は動物食で、主に底生動物を食べる。産卵期は6〜9月である。
磯臭くあまり食用にされない。定置網にかかるが漁獲量は少ない。かまぼこの材料になる。
旬は冬で、旬であればちり鍋などにすると美味しい。身が柔らかいので刺身には不向きであるが、皮を湯引きして霜皮作りにすれば美味しい。また、生姜を加えて味噌煮にしてもよい。
磯釣りで、餌さ取りのうまい外道とされる。