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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
トゲウオ目 トゲウオ亜目 ヘコアユ科 ヘコアユ属
全長: 15cm
学名: Aeoliscus strigatus
英名: |
Striped shrimpfish (Striped = 縞模様の shrimp = 小エビ) Razorfish (Rasor = カミソリ) Jointed rador-fish (Jointed = 継ぎ合わされた) Shrimpfish |
相模湾以南、インド洋、西太平洋に分布する。
サンゴ礁域の浅海に群れで生息する。
ヘコアユ科の魚のからだは極端に側扁し、脊椎骨とつながった3縦列の硬くて透明な甲板で覆われている。腹中線はカミソリの刃のように鋭い。普通の魚の背鰭の位置には鰭はなく、からだの後端によく発達した背鰭第一棘がある。背鰭の軟条や尾鰭はその下側に小さくついている。吻は管状にのび、歯は無い。
普段は逆立ちの姿勢で鰭だけを使い背後に向かって泳ぐが、速く泳ぐ時は水平になる。からだが非常に薄いため、ダイバーや外敵が近づくと体の向きを変え棒状に見せカムフラージュする。特に小型のヘコアユはガンガゼと共生しており、ガンガゼの長い棘に擬態する。
甲板で覆われたからだがエビを思わせるところから、英名ではシュリンプフィッシュといわれたり、薄いからだのためレザーフィッシュといわれる。和名の「ヘコ」は反対、逆さまの意味。「アユ」は歩むこと。逆立ちをして泳ぐ、背後に泳ぐことからその和名となる。
特異な容姿、生態のため観賞魚としても人気が高い。飼育では細かくした人工餌も食べる。群れで飼うのがよい。