フエヤッコダイ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 チョウチョウウオ科 フォルキピゲル属


全長: 15cm


学名: Forcipiger flavissimus


英名: Longbeaked butterflyfish (Long = 長い beak = くちばし)

漢字名: 笛奴鯛


日本中部以南、太平洋、インド洋、紅海、東アフリカに分布する。
サンゴ礁域、岩礁域の礁湖・礁斜面・礁外縁に生息する。

体高は高く、著しく側偏し、吻も著しく突出ている。体色は頭部・尾鰭以外は黄色く、小種名のflavも黄色という意味のラテン語である。頭部は上が褐色で、下は白色である。臀鰭後部に黒い眼状斑がある。背鰭と臀鰭の後端は青い。オオフエヤッコダイも同じ体形体色であるが、オオフエヤッコダイは吻の長さが体高の3/2以上であることで区別する。

食性は動物性で、長く突出た吻の先端に小さな口が開いていて、穴の中やサンゴの隙間に潜んでいる小型甲殻類やゴカイ類を摘み出して食べる。採餌中は岩穴や岩棚の下側に腹を上にして静止している。

単独かペアで行動するが、3匹ほどの群れになるときもある。

特異な体形と美しい体色から観賞魚として人気が高い。丈夫で飼いやすく、生餌はもちろん、クリルやフレークフードなどの人工飼料にも比較的餌付きやすい。1回の餌の量を少なくして、回数多く与えるのが長生きさせるコツである。他の魚をいじめることも無く混泳には良い。水質に敏感で、水質が落ちてくると体色が白っぽく褪せてくる。稀にオオフエヤッコダイが混ざって入荷されることがある。