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楯手目 シカクナマコ科 バイカナマコ属
全長: 80cm
学名: Thelenota ananas(ananas = パイナップル)
英名: |
Pineapple sea cucumber(Pineapple = パイナップル cucumber = きゅうり) Prickly redfish(Prichly = 棘だらけの red = 赤い) |
沖縄列島以南、ミクロネシア、マレー群島、オーストラリア東海岸に分布する。
珊瑚礁の砂質礁原または礁湖底に生息する。
ナマコ類のなかで最大種とされる。
体長70〜80cmに達するものもあるが、通常は40cmくらいである。
体色は橙紅色をして、腹面は特に赤みが強い。
背面には不規則な暗褐色の斑点が散在する。
口には楯状の触手が20本ある。
背面の大型の疣状突起は3〜8個づつ合着していて、これが梅の花のように見えることから名前の由来となる。
また、種名の「ananas」(パイナップル)にふさわしい外観にもなっている。
これらの突起は不規則に散在するが、両端には多く密生し、縦列を作ることはない。
骨片は2〜3回分岐した十字状体と無数の楕円状顆粒からなる。
本種の肉を煎って乾燥させたイリコは沖縄では「ガジマル」と呼ばれ、市場では高級品として取引される。
マナマコとともに2013年にIUCNレッドリストで絶滅危惧種に指定される。