アズキハタ

F-801 28-70mm REALA シパダン 写真をクリックすると
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F-90X 60mm RVP シパダン



真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 ハタ科 ハタ亜科 アズキハタ属


全長: 37cm


学名: Anyperodon leucogrammicus


英名: White-lined rock-cod (White-lined = 白い線の rock-cod = ハタ)
White-lined grouper (grouper = ハタ)
Slender grouper (Slender = 細長い)

漢字名: 小豆羽太


地方名: ナガミーバイグヮー(沖縄県国頭村字浜)
ユラヤーミーバイ(沖縄県国頭村字浜)
マイニバラ(沖縄県宮古郡伊良部町字佐良浜)
ワタカリミーバイ(久米島仲里村字真泊)
ヨーローミーバイ(沖縄)

琉球列島以南、インド洋・太平洋に分布する。
浅海の珊瑚礁や礁外縁、礁斜面、ドロップオフなどに生息する。

和名の由来は小豆色の小斑点からであるが、英名の由来は白色縦帯に因るものである。どちらも、この魚の顕著な特徴であるが、体側の白色縦帯は現われたり消えたりする。

顔立ちはスマートで吻が長く唇は厚い。幼魚から成魚までは色彩の変化が激しく、若魚では暗色地に白色縦帯の模様で、この縦帯は成魚まで残っている。

幼魚の体は明るいオレンジ色で、頭から尾にかけて沢山の青い筋があるほか、背鰭の後方と尾鰭の付け根に白い縁取りのある黒色の眼状斑がある。この模様は実はカザリキュウセンやその近似種の模様に似ていて、海産魚としては珍しい攻撃擬態の一種である。ベラは小型の無脊椎動物を食べるが、アズキハタの幼魚は小型の魚類や甲殻類を食べる肉食性の魚である。餌となる小動物から見ると、アズキハタの幼魚は自分には無害の、食べられる心配の無いベラに見えるので、アズキハタの幼魚は餌に逃げられることなく接近し、それを捕食する事が出来るのである。

食用となり、身は軟らかくハタ類の中では比較的安く売られている。沖縄の方言で「ハタ」はミーバイ、「軟らかい」はヨーローなので、ヨーローミーバイと呼ばれている。

釣りのほか、刺し網、もり漁などで漁獲される。

雌性先熟型の性転換魚である。