ヤツデヒトデ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 棘皮動物門 星形動物亜門 ヒトデ綱 真ヒトデ亜綱
 マヒトデ目(叉棘目) マヒトデ科 ヤツデヒトデ属


輻長(中心から腕の先まで): 7cm


学名: Coscinasterias acutispina


英名: Cushion sea star ( Cushion = クッション sea star = ヒトデ)

漢字名: 八手海星


房総半島以南の西太平洋、ハワイに分布する。
浅海の磯周りの石裏などに生息する。

体の下にある管足は先がふくらんで吸盤状になっている。
体の表面には小さなイボ状の棘がたくさんある。

名前の由来は腕が8本あるところから来ているようだが、本数にはバラつきがあり6本のものや10本のものまでいろいろいるので定かではない。

腕は切れやすいが、再生力も強く、ちぎれた所から新しい腕が再生する。
外敵によってちぎられる事以外にも、春先になると自ら2つに分裂して、それぞれ新しい腕を再生し、数を増やすこともできる。
通常は肛門2個、穿孔体4個が腕の間にあり、これらの器官のない腕の間に浅い溝があるが、この溝に沿って体が半等分に分裂し、腕の再生によりそれぞれ2個体となる。
分裂した時のそれぞれの大きさには関係なく、ちぎれた一本の腕からも再生する事ができるが、その姿は小さなヤツデヒトデに一本太い腕が生えているようで滑稽だ。

腕の背面には、正中線に1縦列の棘があり、その両側に不規則な1列がある。
体色は不定で、背面は淡青色を主とし、不規則な褐色斑が縞状に交わっている。