オニカサゴ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 カサゴ目 カサゴ亜目 フサカサゴ科 フサカサゴ亜科 オニカサゴ属


全長: 25cm


学名: Scorpaenopsis cirrhosa


英名: Hairy stingfish (Hairy = 毛深い、毛だらけの sting = 刺す)
Raggy scorpionfish (Raggy = ボロボロの scorpion = サソリ)

漢字名: 鬼笠子


地方名: イバラバチメ(新潟)
キジバツメ(富山県氷見)
ガシラ(高知)
アカクジラツ、ホゴ(鹿児島)

本州中部以南、琉球列島を除く南日本、西太平洋に分布する。
浅海の岩礁域やサンゴ礁域に生息する。

体色は赤色で黒褐色の斑点が散在し、水深によって体色変異がある。頭部や側線に多くの皮弁がある。胸鰭は扇状で短く、先端は臀鰭の基部に達しない。

和名は鬼を思わせる怪異な容姿から来ている。英名では「毛深い」とあるように、体側が多くの櫛鱗に覆われていることが特徴である。

頭部の棘には大変強く、刺さると近くの毒腺から毒が注入される。カサゴ類やオコゼ類の棘は背鰭の棘であるが、毒腺はまったく違う起源で表皮中に発達して棘の近くに配置され合体したと考えられている。刺されると毒腺の皮が破れ、棘を伝って注入される仕組みになっている。ただ、棘は管にはなってなくて、溝があるものもある。この毒は蜂の毒とは違っているのでアンモニアは効かない。刺された時には毒を搾り出し、熱した海水に傷をつけ毒を洗い流すといい。

体の保護色、擬態を利用して、海底や岩の上でじっとしていて、近くを通る甲殻類や小魚を捕らえ餌とする。

食用となり煮つけなどにする。