キヌバリ

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真核生物 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 ハゼ亜目 ハゼ科 ゴビオネルス亜科 キヌバリ属


全長: 14cm


学名: Pterogobius elapoides


英名: Serpentine goby (Serpentine = 蛇のような goby = ハゼ)
Stretched silk (Stretched = 張られた silk = 絹)

漢字名: 絹張


地方名: キノバル、ギョウゼン(新潟県栗島)
ツボトキ(三重県伊勢)
エンボウ(山口県牛島)

北海道南部以南、九州までと、朝鮮半島に分布する。
沿岸の岩礁域、湾内の藻場、磯などに生息する。

体は細長くやや側偏する。第1背鰭が長く、左右の腹鰭は相合して吸盤をつくっている。体色は薄桃色で、体側に黄色で縁取られた黒色横帯がある。日本海側と宮城県以北のものは黒色横帯が7本だが、宮城県以南の太平洋沿岸のものは6本しかない。

幼魚は群棲するが、成魚は単独で行動する。海底に着底せずに遊泳している。

食性は動物食でゴカイ類、甲殻類を食べる。

和名の由来は、鱗が細かいため、表面が滑らかで艶やかなことから、絹布を張ったような魚と言う意味から来ている。

産卵期は12月から3月にかけてである。

色彩が美しく、遊泳しているため、主に観賞用として利用される。