カサゴ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 カサゴ目 カサゴ亜目 フサカサゴ科 メバル亜科 カサゴ属


全長: 30cm


学名: Sebastiscus marmoratus


英名: Marbled rockfish (Marbled = 大理石の rockfish = カサゴ)
Scorpion fish (Scorpion = さそり)
Japanese stingfish (Japanese = 日本の sting = 棘)

漢字名: 笠子


地方名: アカゾイ(青森)
ハチメ(新潟、富山)
アタガシ(和歌山)
ボッカア(鳥取)
ガガニ(高知)
ガラカブ(熊本)
モアルカブ(壱岐、玄海)
アカイユ(沖縄)

北海道南部以南、フィリピンまでの西太平洋・東シナ海に分布する。
浅海から水深200mくらいまでの岩礁域に生息する。

体形は側扁し、口が大きく、頭部には多くの硬く鋭い棘がある。夜行性で昼間は岩陰や水底でじっとしていて、日没後に餌を求めて泳ぎだす。大きな口で、ゴカイ、甲殻類、小魚などを捕食する。

藻場や岩場に住むカサゴは褐色をしているが、深いところに住むカサゴは鮮やかな赤色をしている。赤色は深いところでは目立たない灰色に見えるため、保護色になる。

卵胎生なので、雌は卵ではなくて稚魚を産む。10月〜11月に交尾した雌は体内で卵を孵し、12月〜3月にかけて5千〜1万5千尾の仔魚を産む。

和名の由来は、体皮がカサカサして、皮膚病の瘡(カサ)にかかったように見えるため、「瘡魚」の字をあててカサゴになった。

釣りでは一年を通して根に居つき、初心者でも釣りやすい。磯釣りでは防波堤や岩場の穴から釣る穴釣りが一般的で、同じ穴に必ず数匹一緒にいるため、一度に何尾も釣れる。動くものを襲う習性があるため、餌には生きたスジエビなどが使われるが、イカや魚の短冊でも竿先を小刻みに上下させれば釣れる。初冬から春先にかけては船釣りも盛んである。

食用となり、延縄、刺網、一本釣りなどで漁獲される。旬は冬で、鰓の色が鮮やかで、腹部に張りがあり、体色が鮮明なものを選ぶとよい。身は脂肪が少ない白身でクセがなく、煮つけにすると美味しい。鍋料理、味噌汁、煮物、唐揚などにしてもよい。新鮮なものは洗いや刺し身にもなる。