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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
トゲウオ目 トゲウオ亜目 ヘラヤガラ科 ヘラヤガラ属
全長: 90cm
学名: Aulostomus chinensis
英名: |
Painted flutemouth (Painted = 彩色された flute = フルート mouth = 口) Trumpetfish (Trumpet = トランペット) Stick fish (Stick = 棒) |
地方名: |
カクヤガラ(和歌山県田辺) タツノコ(高知県柏島) |
相模湾以南、インド洋・太平洋域に分布する。
浅海のサンゴ礁域や岩礁域に生息する。
体は細長く円筒形だがやや側扁し、吻と頭は強く側扁している。また、吻は長く突出し、臀鰭と尾鰭が極端に後にある。
体色は橙黄色から暗褐色まで著しく変化する。幼魚は縦縞模様や格子模様が出る。全身が真ッ黄色の個体がよく見かけられるが、これはウナギやミナミイスズミなどに出現するように、黒色素胞の大部分がなくなり黄色素胞が強調される黄化現象の一例であると思われる。
小型の甲殻類や小魚を主に食べ、長い吻で一気に吸い込んで捕食する。
ヘラヤガラは何かにつく習性があり、幼魚ではガンガゼやウミシダの間で倒立したり、ウミシダに寄り添ってじっとしていることがある。
成魚になって大きな魚に寄り添って泳ぐような行動を取る場合は、主に摂餌のためといわれている。ハタ類、アイゴ類、ベラ類などを「隠れみの」とし近寄ってくる小魚などを狙う。ハタ類などは肉食だが、捕食時間以外は小魚にとっては無害な魚なのである。
和名の由来は、頭部が竹べらのようだからである。英名ではフルート、トランペット、棒など様々な呼び名がつけられている。
体形が特異で色彩も美しいので、観賞用として水族館などで飼われている。
皮が渋いといわれ、食用には向いてない。