魚心筆心

No.2 テレビのこと

世の中の人は、普通テレビを見る。
私より若い人は、もしかしたら、産まれた時にはもうテレビのある環境だったのではないだろうか。
今の若者は、母親が家事をする時に、子守代わりに過激な映像を見せられて、それをまだ未発達の脳に植え付けられた子供たちかもしれない。
しかし、今はそれが当たり前になっているだろう。逆にテレビが家庭に無いほうがおかしいのだ。

家に帰るとつけ、食事のときに見ながら食べ、食後にそのまま見て、寝るまでつけている。 そして起きてまたつけ、出かけるときに消す。
人によっては、留守中の番組まで録画して見る人もいる。 また、車の中で見ながら運転してる人もいる。
じっと一部始終を見ている人はまずいないだろう。 バックグラウンドとしてつけていて、興味の有るところだけ注目するのである。

実は我が家はテレビを見ない。我が家にはテレビが無いのだ。
テレビの無い家庭は、会話が多く、子供もよく遊んでいて、いつも笑っている気がする。たまに他所の家で見るテレビはとても新鮮である。ついつい見入ってしまう。因みに年末恒例の紅白歌合戦はラジオで聞いた。

情報源といえば新聞か友人親族の口しかなく、巷で一日中もちきりの 「○○爆破事件」 とかは、翌朝の新聞であくびをしながら 「ねえ、○○が爆破されたんだってぇ。」 などと驚いる。

テレビには良い情報はもちろん、悪い情報もある。 それが悪いかどうかも 見ている側には判らない情報さえある。

それを判断できる正しい眼が必要となるのだが、子供には判断する眼がないのが普通である。 大人が何気なく疑いの目で見ているCMなどを、横で同じように見ている子供たちは 100% 信じてしまうかもしれない。 いや、大人でさえ その巧妙な手口に 知らず知らずのうちに洗脳されているかもしれない。

さて、インターネットは良い情報だけ選択して見れるだろうか。 その情報が良いと思っていても、実は巧妙な手口で騙されているかもしれない。 自分が今信じていることを、もう一度疑ってみてはどうだろう。

テレビもコンピュータも上手に使えば良い道具になるはず。
子供に後から 「おとうさん、何見てるの?」 と言われない様に気を付けよう。

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